ラジオを使って盗聴器を見つける方法!調査の流れとポイントを解説
「盗聴器の調査にあまりお金をかけたくない…」
「ラジオを使って盗聴器を調査できないかな?」
今回はラジオを使って盗聴器を探す方法について解説いたします。
結論から言うと、FMラジオを使って盗聴器を発見することは『可能』です。
ただし、実際に探知できる盗聴器は一部のタイプのみということを覚えておきましょう。
いま盗聴器はさまざまなタイプが開発されており、最新タイプの盗聴器だとラジオでは見つけ出すことができないのです。
この記事ではラジオを使った盗聴器の調査方法のほか
- そもそもラジオを使って盗聴器を発見できるのはなぜなのか
- ラジオで発見できる盗聴器はどんなタイプなのか
についても紹介していきます。
効果的な調査のポイントもお伝えしております。ご参考ください。
ラジオを使って盗聴器を調査する方法
早速、ラジオを使って盗聴器を調査する方法をご紹介します。
調査する前におさえておいていただきたいのが、盗聴器調査には少なからずリスクがあるということです。
もし盗聴器を探していることが犯人に知られたら、焦った犯人があなたに接触してくるかもしれません。
調査する際は、犯人に悟られないよう細心の注意を払ってください。
また、誰が盗聴器を仕掛けたのかわからない状態で、知人に相談するのも危険です。身近な人が盗聴器を設置していることも少なくないからです。
調査は極力、一人で行うようにしましょう。
「それでも大丈夫。自分で探したい!」
という方のために、具体的な準備物と手順・調査のポイントを紹介いたします。
準備するものは2つ
準備するものはたった2つです。
- ラジオ(FMラジオをチューニングできるもの)
- 音楽プレイヤー(TVやスマホなど音が鳴り続けるものであればなんでも構いません。)
ちなみにですが、スマホのラジオ機能やアプリでは発見できないので注意しましょう。
スマホのラジオ機能やアプリは、ラジオの電波を受信して再生しているわけではなく、インターネット経由でラジオ音声を通信し、再生しています。
周波数を合わせて電波を受信する機能はないので覚えておきましょう。
ラジオはネット通販や家電量販店にて、1,000~5,000円程度で購入することができます。
FMラジオをチューニングできるものであれば、とくに高価なものである必要はありません。
価格 | ¥2,163 |
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ラジオを使った調査手順6ステップ
ラジオを使った盗聴器調査は下記の手順で行います。
- 部屋を密閉する
- 音楽プレーヤーで音楽を流す
- ラジオをつけ、低い周波数から徐々にチューニングを上げていく
- ラジオから音楽が聞こえないか確認する
- ラジオを持って部屋を歩き回り、ハウリングする場所を探す
- ハウリングする場所の近くにある怪しいものを叩き、特定する
それぞれ詳しく紹介していきます。
1.部屋を密閉する
ラジオが余計な音を拾うと調査しにくくなってしまいます。
窓やドアは閉め、極力音が入らないようにしておきましょう。
2.音楽プレーヤーで音楽を流す
音楽プレーヤーで、調査したい部屋に音を流します。
テレビやスマホなど、常に音が鳴り続けているものであれば音楽プレーヤーでなくても構いません。
3.ラジオをつけ、低い周波数から徐々にチューニングを上げていく
同じ部屋でラジオの電源をいれ、一番低い周波数からゆっくりとチューニングをあげていきます。
早くあげすぎると盗聴電波があっても気付くことができませんので、必ずゆっくりあげてください。
4.チューニングをあげながら、ラジオから音楽が聞こえないか確認する
チューニングをあげながら、部屋で流している音楽がラジオから聞こえてこないか確認します。
ここでラジオから部屋で流しているのと同じ音楽が聞こえてくる周波数があったら、盗聴器が仕掛けられている可能性が高いです。その場合はこのまま盗聴器の在りかを探します。
5.ラジオを持って部屋を歩き回り、ハウリングする場所を探す
ラジオを持って部屋を歩き回り、ラジオから聞こえる音がハウリングする場所がないか、くまなく探しましょう。
ハウリングは盗聴器が拾っている音をラジオが増幅して拾うことで起こります。ハウリングしたら盗聴器に近づいているサインです。
6.ハウリングする場所の近くにある怪しいものを叩き、特定する
まずはハウリングする場所の近くに怪しいものがないかチェックします。
怪しいものがあれば、それをコンコンと叩いてみましょう。ラジオから叩いた音が聞こえてきたら、それが盗聴器です。
以上の流れで行います。
次の章では盗聴器はどのような見た目をしているかを紹介していきます。
調査する時のポイント。怪しいのはこんなものです
盗聴器は次のような場所に仕掛けられているケースが多いので、盗聴器本体を探す際に参考にしてみてください。
- コンセントまわり
- ぬいぐるみの中
- 時計のウラ
- 買った覚えのないボールペン
- ティッシュボックスの中
- 室内灯の中
- ソファやベッドの下
- エアコンの中
盗聴器の見た目は多種多様で、一概に「こういう形状」とはいえません。
ボールペンやコンセントタップなど、日用品に擬態した盗聴器も多いです。
ご自身で買った覚えのない・見たことのない不審なモノがないかを確認しましょう。
ここでひとつ注意点があります。
怪しいものを見つけたとしても自分で外さずに、警察に連絡しましょう。
盗聴の証拠を残すためと、犯人の痕跡を消さないためです。
警察に連絡されたことが知られないよう念のため家の外に出て、連絡しましょう。
もし盗聴器を発見した際は、こちらの記事もご参考になるかと思います。
調査の前に読んでみてください。
>>【関連記事】盗聴器を発見したらやるべき3つの行動【外す前に読んでください】
ラジオで盗聴器を探知できるのはなぜ?
『ラジオ』という機械は、ラジオ局から発信された電波を周波数を合わせて受信し、音声や音楽を再生します。
この周波数さえ合えば、ラジオの電波だけでなく盗聴器の電波も受信することが可能なのです。
周波数の単位は「Hz(ヘルツ)」で示されます。
たとえば100Hzなら1秒間に100回の波が、1MHz(メガヘルツ)なら、1秒間に100万回の波が打たれていることを示します。
盗聴器もラジオ局とおなじく盗聴した音声を電波にのせて、発信します。
盗聴器が発する周波数に、受信する周波数を合わせることができれば、ラジオでも盗聴音声が受信できるのです。
ラジオで発見できる盗聴器・できない盗聴器
先に紹介したとおり、ラジオでも周波数を合わせられる盗聴器なら発見することが可能ですが、現状ラジオで発見できる盗聴器は一部のタイプだけになっています。
具体的に、発見できる盗聴器、発見できない盗聴器をまとめたものがこちらです。
ラジオで発見できるタイプ | FM帯のアナログ式盗聴器 |
ラジオでは発見できないタイプ | リモコン式盗聴器 電源のON・OFFを切り替えられる。 |
デジタル式盗聴器 盗聴音声をデジタル波でやり取りする |
|
ボイスレコーダー式盗聴器 ボールペンなどにカモフラージュしている。 |
|
コンクリートマイク 壁の振動を増幅させ、盗聴する。 |
アナログ式盗聴器は広く盗聴に利用されている盗聴器ですが、ラジオで発見できるのはFM帯に対応しているタイプだけです。
盗聴器の性能もどんどん進化しています。
ラジオで発見できる盗聴器のタイプはかなり少なくなってきているのが現状です。
とは言っても、犯人がどんなタイプの盗聴器を仕掛けているかは分かりません。盗聴の疑いがあるときは、いちどラジオを使って調査してみるのもひとつの手です。
ぜひ先に紹介した方法で、調査してみてください。
ラジオだけで調査するのが不安な場合は、他の方法で盗聴器の調査を行うことになります。
下記の記事でラジオ以外の方法も紹介しておりますので、ぜひご覧になってみてください。
>>【関連記事】盗聴器を発見できる調査方法3選。自分でもできる方法を解説します
まとめ
今回はラジオを使って盗聴器を調査する方法について解説しました。
おさらいしておきましょう。
- ラジオを使った盗聴器調査は可能
- ただし探知できる盗聴器は一部のタイプのみ
- 覚えのない不審なものは、少なからず盗聴器の可能性がある
ラジオで調査は可能ですが、それでも探知できるのは一部の盗聴器に限りますし、なにより盗聴器本体を見つけ出すのは難しいです。
ご自身で調査することに不安がある方や、盗聴器本体が見つからず不安が残っている方は、わたしたちみんなの盗聴器発見屋さんまでご相談ください。
盗聴器に関する疑問に、できるだけわかりやすく、かつ丁寧にお答えいたします。
盗聴の不安が解消されるまでしっかりサポートさせて頂きますので、お気軽にご相談ください。